2018/12/23

iPhone 7 を今更入手

長いこと Android を使っていて,ごくたまに iPhone SE を使っていたという具合.特に不都合も感じていなかったのだけれど,最近,電子マネーやクレジットカードで支払うようにしていることもあり,ふと,ApplePay も試してみたいなあと思って iPhone 7 を購入した.

すでに手元にあるのだが,サイズ感がなかなか良い.最近の流行りとは真逆の太いベゼルはまあお愛嬌.ストレージサイズは迷ったけれど,256GBと最も大きなサイズにしてみた.

手に入れてから「256GBもいらないんじゃないかな」と思ったのもつかの間.まあ一通り音楽等を入れてみたけどスカスカである.まあそんなものか.というより,私の出先用MacBookと同じストレージ容量なんですけど...(笑)

一点慣れないのは,Androidの高解像度画面に慣れてしまっているせいか,iPhone7 の低解像度にちょっと満足できない....ただ,サイズ感はいい塩梅.

高齢の親世代の代理対応するハードルが高い(2)

別にシリーズ物にするつもりはないけど,「高齢の親世代の代理対応するハードルが高い」に続いて少し補足.

以下のような前提で前回は考えてみた.
  • 高齢の親は意思能力には問題がない(医師および後見人を行った経験のある複数のリーガルサポート会員の士業からもそのような判断をされている)
  • 高齢の親はすでに介護施設に入っていて,外出するのは困難
  • 高齢の親は耳が遠く,普通に電話で会話するには支援が必要
  • 高齢の親は自筆するのは困難である
  • 顔写真入の身分証明書は持っていない
さて,このような場合においてこの高齢の親が「一時払いの保険(告知なしか職業告知程度)」に加入したい,として保険会社の営業や代理店の人の面前で意思表示をして,代筆で書類を記入したとする.ここまではまあなんとかなるところかと.

次のステップがちょっと大変である.保険料の支払,そう,一時払いで数百万円あるいはそれ以上のお金をどのように代理人が支払うか,ということである.

保険会社からは「では,別途,指定する口座に保険料の振込をお願いします」とくる.まさに「キタッー」ってやつである.

たとえばそれが500万円だったとして,高齢の親の口座から振込を行いたいとした場合,さあ大変である.店頭になんとか親を連れて行く,手を添えて書類をなんとか書いてもらうなどなど涙ぐましいわけなんだが,そもそも店頭につれていくというのは相当に困難であるし,たどり着けたとしても本人確認をクリアするだけの書類等を揃えられるかどうかも悩みどころ.

そんなときは銀行の「担当者」という人がもしついていたりするのであれば,まずは窓口で相談するのではなく,担当者の人に連絡して事情を正直に相談してみるのが良いかなあと.大抵の銀行は個人顧客向けの営業体制が準備されているので,それを活用するというわけ.銀行で働くひとからしたら「なんだそんなことか」かもしれないけれど,「担当者」がついているような顧客は実は少ないと思う.預金額が100万円程度では多分つかないだろうし,1000万円でもほとんど動きがないような口座だとはじめは担当者がいるかもしれないが,そのうちに担当者はつかなくなってしまうかもしれない.とはいえ,まずは「担当者」である.銀行員はよく配置換えとか異動でいなくなる人も多いが,ひとまず代わっているかもしれないからとか,古い名刺だからとか気にせずに担当者らしき人がついていると思う人はとにかくその名刺に記載されている番号に連絡するのが良い.

で,担当者がめでたくついていることがわかったら,あとは施設に来てもらって一通りはなす.ようするに,担当者からみて,これから行おうとしている振込はきちんと本人の意思に基づいたものなんだなというのを理解してもらうのである.多分,行員一人だとだめなケースに該当する可能性がある(銀行によりこのあたりの取り扱いは違うが,教えてくれないことかもしれない)ので,何回かにわけて説明を行い,行員二人の面前で本人が意思表示のうえで,代筆対応するというのが現場でのよくある話.

こういった話を士業の人はほとんど知らない.士業の人は,公正証書にするまでのことや,法的な話などについてはもちろんプロであるから良く知っているし,把握している.それで食べているわけだし.

ただ,いざ実務となるとそこはほとんど士業の人も知らない世界.これは,実際に実務をしている人が士業の人にいちいち「こうこうこうだったよ」と報告したり相談しないから士業の人が知らないということもあるし,士業の人が積極的に現場の情報を集めに行っていないということでもある.

現場の問題や課題をきちんと士業の人なり公証人なりが知っていくことによって,法令などもどんどん良くなっていくのではないかと期待している私がいる.